普段WRMでレビューしているということで、投稿したものをこちらでも紹介していきたいと思います。 

 和の極み-- ST 82g  バルサミコ


【使用時用具】

R 和の極み-- ST 82

F キョウヒョウ3-50

B エボリューションEL-S アツ

【詳細レビュー】

(グリップ)

グリップの性状はストレートグリップでやや細め。 androのロゴがグリップ中央部に位置し、突起している。握った際はロゴが指、もしくは手掌にロゴがかかる感覚があり、違和感がある。その為どちらをフォア面にするか考える必要がある。まずこのラケットを買うか悩んでいてこのレビューを読んでいる方は、実際に和の極みシリーズを握ってみることをオススメする。私自身最初に握った際、このロゴの違和感が強く買って失敗したかも、、、と思ったほど(といっても、普段ティモスピを使っていてレンズがグリップ下部にあり、これまでの握り方で木材しか触れてなくなれていないからであるが)。普段からレンズやロゴに触れることに慣れている方の場合は気にならないかもしれない。

●第一感として

打球感がポコポコ。まるで五枚合板か。

弾道が低く、中陣で全く入らない。球持ちもよく、というより良すぎてまるで五枚合板のような感じ。

●打ち込んでから

弾き、かける感覚に大きく分けての感想

(弾き)

さすが七枚合板、飛距離調整が非常にしやすい。弾いても勝手に吹っ飛ぶというわけでもなく、微妙に持ってから弾けるため狙ったコースに狙ったスピードで返球しやすい。暴発も少なく、弾き系のブロックがしやすい。

SK7のような強く打てば打つほど際限なくスピードが乗り飛距離が出るといった具合ではなく、和の極みはSK7よりも弾道が低く、台におさまるちょうどいい飛距離が出る。暴力的な卓球というよりかはコースを突く卓球をする人の方がこのラケットを扱えそうな印象。

また、スマッシュは弾道が思いのほか低くなるが、若干球を持ってから弾けるため安定して強くいける。

(かける)

ドライブ系は、球持ち時間が五枚合板ばりに長く、しっかりかけて返すことが可能である。試にSK7と和の極みでドライブを比較した際、和の極みの方が伸びがあり、ボールは重たいが、スピードとしてはSK7の方が早い。弾道としてはどちらも低めで素材系よりは高い印象。和の極みのドライブに関しては五枚合板の回転を残しつつ、かつスピードが速く、弾道を鋭くしたといったところか。

当初は中陣で入る感覚が無いほどにまでネットミスをしたが、打球点を早めるよう意識すると低くうねるドライブを安定して打つことができた。ブレードが振りやすいため余裕が無くても前腕で触れさえすればきっちりスピンを効かせられ、中陣での引き合いも十分やりやすい。この性質はフォアドライブ、バックドライブ共に共通し、以前は中陣ではプッシュでつないでいたバックへのドライブに対してもバックドライブで強く返せるようになった。

ストップ、ツッツキは五枚合板よりもやりやすい印象。五枚合板のように球持ちが良すぎてぼよーんと吹っ飛ぶ感じがなく、テンション粘着ユーザーが欲する絶妙な球離れであり、打球点を早くとればネット際に落ちる。(この辺は私の感覚に合っていただけかもしれないが。。。)

WRMの推すポイントの考察【威力と回転性能】

威力は確かに出るが、最強に出るというわけではない。一般的に威力のあるボール、スピンが乗っていてスピードも十分なボールは出せるがSK7はこれ以上のボールを出せる。皆さんおお思いだろうが動画でジョージ社長が無双していて、回転性能が高い!と言われてもピンとこないだろう(そもそも上手な方ですし)。だが、実際に使ってみれば軽量でヘッドが回りやすい重心設計になっているため予想以上に回転がかかる。そしてスピードも乗る。それでいて台上やレシーブでやりにくさは無く、むしろ弾みが抑えられていてやりやすい。弾ませたければ「弾き」をすれば、7枚らしく勢いを出せる。

「一般ユーザーでも威力のあるボールを簡単に出せ、なおかつ収まりがいい」そういう意味で威力が出せる優れたラケットと認知すべきだろう。

 

○バルサミコの推すポイント

フォア面にテンション粘着を貼りたくて木材が好き、それでいて弾みが欲しい人は迷わずコレ。キョウヒョウ3-50でべらぼうに相性が良かったが、メイスプロ48度、メイスプロブルーを試してみても非常に相性が良かった。WRMユーザーでレッドローズ等を使っていて、軽くてもっと弾むラケットを使いたいと思ったら和の極み煉を選んでみてもいいかもしれない。

 

【まとめ】

速い一撃以外できないことは何もない。

抜群の操作性を持つ稀有なラケット、ティモスピから乗り換え待ったなしです。

弾きの良さ、豊富な回転量のボール、つなぎのボールの質、打たれないようなボールコントロール、サーブレシーブのやりやすさ、軽量、練習せずとも使える(一般ユーザーでは一番重要!)等、いいラケットの要素全てを一気に満たすラケットはこれまで見たことがありません。WRMありがとう。

とりあえず七枚選びに迷ったら、軽い七枚を試したいなら、バックでギュンギュンしたいなら和の極み煉オススメです!