大会いかずしこしこ勉強、友達と集まって麻酔の答え合わせで五時間を使った割に頭に何か入ったわけでもない。
卓球がしたいなぁとおもいながら今日一日を過ごしていた私であります。
後輩達は大会に。
全盛期の団体は私の代が入ってから完成、私の代が卒業して完全に解散と
わけあって取り残された私だけがまだいるものの、もういっていないということで、全員に平等にチャンスがあり、全員が主役になれる可能性があった初めての大会が今大会。
全盛を過ぎ、これから下降線を下るはずの我が大学ではあるが、ここで奮起して頑張れたかわいい後輩はいるのだろうかと、わくわくどきどきで速報に耳を澄ましていたこの二日間。
あまり連絡が無いことに一抹の寂しさを感じつつも
私に連絡などしてしまえば小言を言われるのが関の山、いいよ僕はほおっておいてもらってと、拗ねてお昼はラーメン屋に。
いつもの如く頼もうとしたチャーシュー丼はなぜか今日はお休みだった、ふんだりけったり。
そんなこんなで団体戦のスコア詳細を送ってもらい、それを眺めていたのだが、大方どんな試合をしてどんな負け方だったのか想像がついてしまう。
粘れなくて負けてる自分の心の弱さに気付けないものの0-3
明らかな格上相手にも健闘しようともがいた0-3
サーブ三球目合戦となり、あと一つネタがあれば勝てたのにという2-3
自分が負ければ団体が負けると、プレッシャーと戦いながらもがいて勝った3-2
取ったゲーム、取られたゲームのスコアからひしひしと思いが、光景が伝わってくる。
いつも教えてきた後輩だからこそ、そして対戦したことがある相手と対戦しているからこそわかってしまう。
だからこそ私が試合にいっていたらもう耐えきれなかっただろうなと思う試合もボチボチ見えてしまう。
「だからいっただろ。俺が口酸っぱく言ってる展開を考察しないからまた同じ負け方してるじゃん」
「どうせ次の手も見えずにサーブ出すだけに終始して、打たれてサーブが効かない違うサーブとかしたんだろ。なぜ短い下を出して次でアドを取り、7球目あたりに点数を取りにいく意識を持たない」
「ダブルスなんだから自分からミスをするにも状況ってもんがあるだろう。コース取りでバックに送るまではいいが、浮いてミドル寄りにだしたんだろう。それも相手の立ち位置を見ずになんとなくでレシーブしただろう」
この辺はみずしても、負けた相手のレベルと後輩のレベルが分かっているから言ってしまう、間違いなく次あったら。
少なからず、出来る事は多いのに試合でやっていることの品質があまりに稚拙、中学生レベルの知能しかないんじゃないかと思えるようなマルチタスクの無さをまたもひけらかしてきたのではないか…そうさえ思えてしまう。
ただ、他の大学の方ができることは少ないのに強いという意味も今回の結果から考えなおして欲しい。
大方バックは振れず、フォアで粘ってくるタイプしかいない。
むしろバックを振られた方が強いのは我々の方、普段振られ慣れてるし。
にも関わらず、試合だからと舞い上がってわざわざ普段打たないボールを打ちに、それもフォアで回って打ってヘロヘロに入って繋がれたんじゃないか
ただかけて、左右に振られたんじゃないか
フォアしか振れない選手の攻略法は常に考察しなければならない。
その攻略法は自分の卓球の中に組み込まなければいけない。
できることは多くても試合では使えない
ではどうやれば試合で使えるか
この考え方を方法論としてまとめたいものだが、いくら教えても組み込まれることはない。
テンプレを丸暗記させたところで自分でやってはくれない。
最近はどうやれば試合で使えるアルゴリズムを自分で組み、そして自分で使えるかを、フローチャート化できないかと考えているが、そんなことできるわけないか。
結局は自分のモチベーション
勝ちたいと思うのか、それとも負けたくないと思うのか、はたまたどうでもいいのか。
私であれば自分より技術が無くて、下手くそで、調子にのってる人に負けたくないから考えた。
なんなら強そうにしてるだけで大体腹が立つ。
ただ、自分より明らかに上手くて、センス溢れてて謙虚であればしょうがない、それは素直に勝ちたいと思う。
プライドというよりかは、プライドの高い人間をへし折りたいという欲求の方が強かったから、環境の分析と自分の卓球の考察をしまくった。
しかし、こういった捻じ曲がった思想も、団体戦で3連続優勝を逃し、個人戦も明らかな格下に負けまくった結果生まれたものであるし、 真似しろとは言えない。
加えて負けたくない要因は他にもあった。
先輩たちに優勝させたい、先輩たちが勝ってるのに自分がまけて優勝できないなんてありえないというどこか義務感に似たものだ。
私の尊敬する先輩はインハイとか全国区の大会に出たり、当時青森山田と互角の試合をする選手がいた東奥学園と試合をして負ける度に、それはもう相当に悔しかったと。
ただそれと同時に自分にまけていない部分があることにも気付いたと。
そうして考えていくうちに卓球が強くなった。
この話を聞いているうちに、
自分が相手より弱くても、すべてを劣っているとは思わないで欲しい。
自分に優れている要素が一つでもあるならば、自分に勝つ権利がある。自分の主張を通す義務がある。
それもせずにただ負けて、ああ負けたとしているならばもったいない。
というメッセージ性があるとわたしは感じた。
実際私がこれまで見てきたどの選手、どの監督、どんな解説者よりも思慮深く、大局観に優れた先輩だった。
根性もあるし、絶対勝つと決めたら自分がどんな状況でも、イップスで振れなくなっても勝って帰ってきた。
言葉で示してくれる時もあれば、背中で語る時もある。
その姿をただ凄いとみるのではなく、こうなりたいと思わない。
ただ、この人より強くなりたいと思う姿勢こそが大事なのだと私はこれまで思ってきた。
それ故にこんなすごい人が身近にいるのにこの人より弱い人に負けたくない、この人がいるのに団体戦で負けさせたくない、そう思って臨んだ団体戦はそれはそれは緊張したし、ポカもいっぱいしたけれど非常にリスキーで、面白いものだった。
ほぼアディクションだね。
そうした存在感がある人はもううちにはいないし、その後釜もいるわけではない。
そういった面ではある種、団体戦で勝てないのはしょうがないのかもしれない。
だが、あの先輩の背中を見て育った者が、彼と同じ精神で試合をする者が、団体にまだ残っていたのにも関わらず、それを見てただ「強い」としか感じられない感性を持っている側にいる方が問題なのではないだろか。
少ないながらも、偉大な先輩を見て卓球にのめり込んだ世代は、そうした雰囲気を試合の中で残している。
そこに高い精神性を感じて欲しいもの。
そうして自分の強い意志を持って勝ちたいなり、負けたくないなり思い、必死に考えてどうやれば強くなれるか、どうやれば勝てるか、どうやれば相手を見れるか、卓球にのめり込んでいって欲しい。
少なからず、私が入学した際の上級生は皆、一人一人にプライドがあり、自分の方が相手より強いといえる、オンリーワンの長所があった。
別に凄い先輩一人で団体が成り立っていたのではない、感化された者はいるが、それ以前に自分が強いと思えたから強かった人が多かった。
だからこそ全員に勝ちたかったし、応援していても負けて欲しくなかった。
「こんなに強いのに、そんな下手くそな人に負けていいんですか?」
私が先輩たちに抱いていた思いはほぼこれ。
負けて悲しいのは自分も同じ、強いと思っていた先輩をまかされたら、自分も負かされたと思ってしまう。
団体メンバーが強いから応援が盛り上がっていたというのは確かにある。
ただ、共通意識として、「自分たちは強いから勝つ、勝つ為に試合する。勝ちたいのと同じくらいに負けたくない。」という思いが応援している側にあったから、団体はどこよりも熱く吠え続けていた。
如何せんそういう試合を見てきても、団体に出てそういった試合ができない後輩を見る度に、どこか
「この先輩たちにはかなわない」
と思っていたところがあったからだろうかと最近は思う。
しかし、自分に自信を持ち、相手より自分が強そうと思えれば熱くなる人もちらほら。
しかし、それは決して違う。
誰と当たっても対戦相手より自分の心の方が熱くなければ試合をしても盛り上がらない。
団体戦の応援をしていても熱くしなければ選手を熱くできないし、選手が熱くなければ応援も盛り上げられない。
少なからず、私の同期はどんなに力の離れた先輩たちを目の前にしても「勝ちたい」と思い続けていた。身分不相応ではあるが。
しかし、そうした思いで続けていれば実るものもある。
決してシビアに練習してゴリゴリにしろというわけではない。
ただ、試合に対してより強い思いを持って、日頃から卓球に真摯に向き合って、試合で誰よりも熱い試合をして欲しい。
そうすれば大体結果が伴ってくるもの。 勝ち負けはほぼ気持ち、その気持ちをいかにして表現するか。
卓球の表現法はただ卓球をするだけに無い、立ち振る舞い、雰囲気なんだって強さを見せつける鎧になれる。
しかし、夜の部はほんとうに頑張ったみたいですなおにうれしい。とってもうれしい。
ただ、せってまけたり、ひどいスコアの試合が多かったから、もうちょっと全員できあいをいれてがんばれたんじゃないかなぁとおもうしだい
ま、老害の戯言、試合に出ていない者のヤジ。
ちら裏にしては長文でお目汚し失礼致しました。
しっかし、大学卓球楽しかったなーと振り返るわけであります。
明日目が覚めたらまた合格発表から始まって、ふたたび卓球をするぞーとモチベ上がったところからになりませんかね
あ、これから始まる試験ラッシュとか、来年から始まるお仕事だとか、そういった現実からにげようとしているわけではないですよ、たぶん、けっして・・・
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