ツッツキを切るというとどういったことをイメージするか
一般的に言われていることを挙げるならば
・擦る
・面を寝せてボールの底を取る
・面を起こしてボールの上から入る、その為ボールが跳ね上がる際に取るので打球点は~頂点まで
・早く振る
・プツンと音を出す
・手首を使う
・ボールを外から入って打ちに転がすイメージ
・45度
等であろうか

どれもやればできるだろうけれど、どういったボールへもコンスタントにできるかといえばそうでもない
きちんと場合分けが必要で○○なボールに対しては~~するように、となる
それ故にツッツキを切る際のアンチョコ的なイメージをそれぞれで持たねばならず、経験的に出来る人間でなければ、つまりは上手い人でない限りは実際にはできない。
では初~中級者できるようになるためにはどうしたらいいか、今回はこれをテーマにしたい。

私自身ツッツキをどうすれば切れるか、と聞かれれば実際困る。現状から切れるようにするのは簡単だがどういったボールに対してしたいのか、どういったボールに対してできないのか知らないと説明のしようがない。
だからこそ、どうやってきるかの答えを考え続けてきたが、最近は考え方を教えることがベストではないか、と考える。

そもそも切るツッツキをする条件は何かを考えたい。
まずはツッツキであげられるミスとして
・オーバーミスをしがちな場合
・ネットミスをしがちな場合
で分けた場合、
前者では前に押し出す運動が入っているのは間違いない。
対下回転の場合はボールを押し出す運動、ツッツキというよりはオッツケの運動になっており肘の屈曲~100度程度までの進展運動を越え、本来のフォロースルーにてインパクトをしている場合が多い。
対上回転の場合はラケット角度が寝ていてボールの後ろを捉えられない。場合が多いか。
後者では前に押せない運動、もしくは押していない。
対下回転の場合は面が起きすぎ、もしくは当てているだけ
対上回転の場合も面が起きすぎくらいか。

ネットミスする分には強制が簡単だが、オーバーミスする方はなかなか難しい。
なぜオーバーミスしているか原因がわかっていない人が大半。フォロースルーでインパクトしている、といっても何言ってるんだか、といったリアクションが多い。

それ故、まず飛ばないような打法を身に付けさせる。

飛ばない条件は何か

言い換えれば前に飛ばない条件はなにか

①打球時のベクトルに前向きを減らすこと
簡単に無くせるのは脇をしめる。
脇をしめた場合、バックスイングが小さくなり、ボールの外側を捉える感覚が身に付けやすい
②ボールの外側から取る
ボールの後ろからボールの底を取る方法だと、感覚が無い限りはオーバーミスは多発する。
外側を取ることから始めればそもそも飛距離が出ない打ち方であるため球持ちもよく、かけ方を知りやすい
③スイングの最小半径を意識させる
バックツッツキのスイング最小半径は言わずもがな手首の運動である。
手首を使わなくても肩中心のスイングで回転はかけられるが、まず振らなくてもツッツキが出せることを理解することで置きに行けるツッツキをマスターしやすい。
また、他の要素で飛ばないように設定できているため、手首を意識させて他のスイングが大きくなり飛距離が出ても台におさめやすい。
④回内回外を意識させる
手首だけ、だと他の関節が使えないため、手首でかける感覚を身に付けたら、手首の力を抜いて回内運動でバックツッツキ、回外運動でフォアツッツキをする方法を理解させる。
切るポイントとしてはラケット面が起きている状態から運動で面が変わる瞬間であるため飛ぶ要素はない
バックツッツキでは母指球筋、フォアツッツキでは小指球筋を意識させるとスイングスピードが出やすい。
⑤打球点の意識
面と打球点でのボールの軌道を理解させる。まずは打点を落としてから入るが慣れてきたら、打点を早めての飛距離が出ない打法を一緒に研究して理論的に理解する。
台上の感覚は人それぞれなため、その人にあった切り方、待ち方が必要

大体はこの手順で三回くらい教えていくとツッツキは切れるようになる。
人によってはバックサーブの切り方を教えて、そのイメージでツッツキをするように~なんて雑にいうだけでわかる人もいる。

しかして応用まで考えるならばまずは飛ばさない方法をマスターして、そこから自由に飛ばすように、とした方がいいと考える。


ドライブもそうだけれど、飛ばす打ち方から飛ばないようにするよりかは、飛ばない打ち方でボールをひたすら強くしてから弾道を上げていく方が目的達成は早いのかもしれない。

意外なものだけれどね。